以前、当ブログで紹介した書籍で、睡眠トラブルにはオレンジ色のサングラスが効果的との情報を得たので、自分も試してみようと思い、Amazonで販売していた【Spectra479】を購入して使用してみました。
3週間ほど使用した感想を、当記事でまとめます。
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Spectra479について
こちらの商品は、睡眠の質を改善する目的で、ブルーライトをカットするためのナイトグラスです。
商品スペックによれば、280~510nm(ナノメートル)の波長の光を99.9%カットすると謳っています。
ブルーライトは勿論のこと、緑の波長域までカットすることから、効果の高さが期待できます。
なお、 Spectra479 の「479」という数字は、人間の概日リズムにとって、最も敏感である光の波長が479nm、という研究結果からとっているそうです。
So whats with the name?
We’re glad you asked.
The word “Spectra” is the plural form of “spectrum”. The “479” comes from a study that found that our circadian system is the most sensitive to light that is 479 nano meters in wavelength.
Human melanopsin forms a pigment maximally sensitive to blue light (λmax ≈ 479 nm)
Spectra479 ホームページ "About our company" より引用
私の場合は、部屋では近視用メガネをかけていることから、ワンタッチで付け外しできるクリップタイプのもの(リンク下段)を購入しました。
特に視力に問題ない方は、サングラスタイプの方でも良いと思います。
開封の儀
内容物は、グラス本体の他に、保護用ケースと、持ち運び用のポーチが付属しています。
実際に私の手持ちのメガネに取り付けた写真がこちら(↓)です。
レンズが小さめの、オーバル型、スクエア型のメガネなら、問題なく取り付けられると思います。
製品の寸法は以下の通りです。(Amazonの商品ページより)
お手持ちのメガネに合うかどうか心配であれば、事前の確認をお勧めします。
使用感
やはり、ブルーライト&グリーンライト99.9%カットは伊達ではなく、これを付けると、視界が一面オレンジ色になります。
まるで、一昔前のトンネル(オレンジ色の低圧ナトリウムランプ)の中に入ったみたいです。
また、可視光の一部がカットされる影響で、部屋の明るさが暗く感じます。
「使用上のコツ」(後述)を見た感じ、目に入ってくる光の量を制限する目的もあるようです。
(体感で2~3割減くらいです。人間の可視光線の波長範囲が約380~780nmであることを考慮すると、そんなものかもしれません。)
クリップで取り外しが簡単にできるため、同居人どうしで使いまわすことも一応は可能です。
!注意! 記事執筆の時点では依然としてコロナ禍なので、もし使いまわす場合は、消毒などの感染対策を徹底しましょう!
使用上の注意点
メガネを挟むクリップ部分の先端はラバー素材で覆われており、装着先のメガネのレンズを損傷する危険は少ないと思います。
しかし、クリップの挟む力はそこまで強くないので、メガネへの取り付けが甘いと、前傾姿勢を取ったとき、案外、容易に外れます。
(男性の方は、お手洗いの際、特に注意しましょう。)
使用上のコツ
パッケージ横には、「TIPS FOR BEST RESULTS」という名目で、使用上のコツが記載されておりますので、以下の通り引用します。
・就寝1~2時間前に着用しましょう。
・毎晩、だいたい同じ時間に着用しましょう。最終的な目標は、安定して規則的な明暗のサイクルを定めることです。
・覗き見厳禁!夜中に起きてしまい、どうしてもスマホのチェックが必要なときは、まずはこのグラスをかけましょう!(そもそもスマホを見ないのがベストですが…)
・日中はできるだけ同じくらい太陽の光を浴びましょう。あなたが感じる、日中の明るさと夜間の暗さのコントラストを最大化することが、メラトニンの生成を最適化します。
Spectra479のパッケージ側面 "TIPS FOR BEST RESULTS" の内容を和訳した上で引用
使用後の効果について(感想)
誤解が無いように先に申し上げておきますが、睡眠導入剤が無いと夜も眠れない方が、このオレンジ色のサングラスを使い始めたからといって、いきなり減薬・断薬できるようなものではありません。
私の場合はこの商品を使い始めるのと同時に、
食事は毎日3食、規則正しく食べる (※各食の分量は調整します)
日中は軽い運動をする(コロナ禍ですが、できれば日光も浴びる)
入浴はシャワーで済まさず、湯船にしっかりつかる
などの、基本的な生活習慣の改善を行いました。
その結果、使用前に比べると、22~23時ごろには、眠気を感じるようになったり、時には睡眠導入剤を飲まずとも自然に眠れる日が出てきました。(以前は無かったことです)
本気で睡眠障害を克服したい方が、様々な手段と併用する前提で、補助器具として使用するのは効果的だと感じました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
昨今のコロナ禍に伴うリモートワークの普及により、運動する機会が減り、何かしらの睡眠トラブルを抱えている方が増えてきているように思います。
睡眠にまつわるトラブルは往々にして、自分でも無自覚のうちに、生活リズムに負担をかけていることが原因なので、こうした器具を取り入れることで、自覚的に健康管理を行うことは有意義だと思います。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。