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書評:「復職後再発率ゼロの心療内科の先生に『薬に頼らず、うつを治す方法』を聞いてみました」

お疲れ様です。労災系ブロガーめかヴです。

最近は梅雨も明け、個人的には調子の良い日が続いています🌞

しかし、少し前の梅雨時は、気分の波が続いていました💦

そんな中、親族から、「できればそろそろ薬を減らしてほしい」という言葉と共に、タイトルの本をプレゼントされたので、本日は書評という形で、記事を書きたいと思います。

どんな本?

精神科医の亀廣聡先生、作家の夏川立也先生のコンビによる、“「こころの病気」のことが実際の心療内科のクリニックを受診するような感覚でわかる画期的な本”をコンセプトにした書籍です。

出版社:日本実業出版社 (2020/6/11)

余談ですが、このお二方は、高校時代の同級生とのことです。

あらすじ

主人公は、広告代理店に勤め、日々、苦手な飛び込み営業のプレッシャーに晒されている女性、晴野ひなた(架空の人物)。

ある日、通勤途中の満員電車で、突然気分が悪くなり、途中下車した駅のベンチで休んでいると、医者と名乗る男性から、心配そうに声をかけられ、自分の診療所の受診を勧められます。

そのお医者さん、亀廣先生(亀仙人)は、「ボーボット・メディカル・クリニック」の院長であり、そこは「うつ病の再発率ゼロ」「薬に頼らないリワークプログラム」を売りにしたクリニックでした。

亀廣先生は、この本の著者であり、このクリニックも大阪府枚方市に実在します

ひなたは亀仙人から、メンタルクリニックや製薬会社の裏事情を聞きつつ、マインドフルネス自律訓練法食事療法などを通して、健康な心を少しずつ取り戻していきます。

なお、「薬に頼らない」とありますが、ここでいう"薬"とは西洋薬のことであり、治療の一環で漢方薬(副作用や依存性が比較的少ない)を用いることはあります。

作中で、主人公のひなたも、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、及び抑肝散(よくかんさん)を処方されていました。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)  効能:精神症状、動悸、食欲不振の改善

抑肝散(よくかんさん)  効能:苛立ち、不眠の改善

感想

文章は夏川先生により、主人公のひなたと、亀仙人のやり取りを軸に、読みやすく仕上がっています。

加えて、過去に亀廣先生のもとを受診した患者さんが回復、復職するまでの記録が一部、コラムとして掲載されており、希望の持てる内容になっています。

本編の、一部ギャグみたいなノリは、人によって好き嫌いあるかもしれませんが、既に精神疾患で療養中の方にとっては、このくらいライトな内容の方が読みやすいと思いますので、そういう意味ではアリだと思います。

また、「薬に頼らず、うつを治す方法」というタイトルですが、うつ病でなくとも、日頃から仕事などでストレスを抱えており、メンタル疾患予備軍のような方にも、本書はお勧めできます。

というのも、本書で触れているストレスの対処法、マインドフルネス食事療法コーピングといったそれぞれの内容は、詳しく説明しようとすると、それだけで一冊の本が書けてしまうような内容ですが、この本では、それらのうち必要最低限の部分を、うまく一冊の本にまとめています。

その点で、ストレスで潰れてしまいそうな方(もしくはそんな職場に勤めている方)が、精神疾患を予防する意味で、一読しておいても良いかもしれません。

もちろん、既に精神疾患の治療中、とくに多量の薬を服用している方が、その状況を脱するための第一歩としても有用だと思います。

著者曰く、「本書を読んで当院への受診を考えている人には、厳しい治療を覚悟して来てほしいと思います。」(あとがきより引用)とのことですが、薬漬けで精神的・経済的に負担がかかり続ける状況は、一刻も早く脱出すべきだと私も思います。

私は診察中にコアラのマーチは食べません。ダジャレはたまに言いますが、耳に逆らうような厳しいこともいっぱい言います。頼りになる薬は必要とあらば使いますし、苦い漢方も飲んでもらいます。

“薬に頼らない治療”の舞台裏では、想像もつかぬ厳しい試練があるのです。そうでなければ、再発再休職0%なんてことにはなりえないのです。

主人公が学んでいく専門知識やロジカルな対処法も、実際にはもっと多種多様なものが存在します、患者さんにも自らの病気の専門家になっていただくのです。

"復職後再発率ゼロの心療内科の先生に「薬に頼らず、うつを治す方法」を聞いてみました / 精神科医 亀廣聡、作家 夏川立也" 少し長めの「あとがき」 より引用

学んだこと ~オレンジ色のサングラスは不眠の解消効果がある~

不眠の予防のためには、寝る前はブルーライトを浴びない、スマホやPCをいじらない、というのは別の書籍で知っていましたが、オレンジ色のサングラスが効果的なのは、個人的に初耳でした。

何でも、オレンジ色の光は、睡眠を誘うホルモン、メラトニンの分泌を25%高めることが証明されているそうです。

作中で亀仙人が、オレンジ色のサングラスがなかなか売っていないことを嘆くシーンがありますが、Amazonを探してみたら、ブルーライトの低減効果を謳ったオレンジサングラスが結構見つかりました。

例えば、こちらのSpectra479の商品は、「ブルーライトの全領域(380 - 500nm)でのカット率平均値が99.9%」と謳っています。

既存のメガネにクリップで取り付けるタイプの商品もありました↓

私は実際にこちらを使っていますが、室内用の近視メガネにワンタッチで装着可能で、非常に便利です。

同じく作中で、ひなたが、亀仙人に貸してもらったオレンジ色のサングラスに対して、「昭和のスターがかけていたようなサングラス」として内心ドン引きする描写がありますが、ネットで買う分には選択肢が多いですし、自分の好きなデザインを選んだ方が、うつヌケに対するモチベーションも上がると個人的には思います。

まとめ

このブログを立ち上げてから、書評という形で記事を書くのは初めてでしたが、いかがでしたでしょうか。

今後も、ブログの方針に合っており、参考になりそうな書籍がありましたら、紹介していきたいと思います。

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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2023年の初めころから、読書用にKindleタブレットを使い始めました。

スマホやタブレットに比べて、画面の光が抑えられているため、睡眠リズムへの影響が少ないと感じます。

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労災系ブロガーめかヴ

上司達からの執拗なパワーハラスメントが原因で、休職・退職に追い込まれた際、自力で労災申請を行う。その経験から得た知識を共有すべく、当ブログを立ち上げる。

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